数学や物理は楽しくて面白いから好きになる

ドMなコールセンターの話

ちょっと前にSAW(ソウ)という映画にハマった。

密室に鎖で繋がれた男が二人。真ん中には銃で頭を撃ち抜かれた死体。ゲームを仕掛けられた二人は脱出を試みる。

ざっとそんな感じの映画だ。詳しくはググればわかる。ちなみにどんでん返しが面白い映画なので、観たいと思った人は決してネタバレを読まないように。

最近、どんでん返し系の映画をいろいろ観たが、SAWが一番面白かった。

世間的にも大ヒットしたようで、なんと7まで出てる。毎回謎が残ってつい次が見たくなっしまうため、映画界のマルチ商法と呼ばれているらしい。私もまんまとひっかかった一人だ。

だんだんグロくなっていくので観るのが少しつらくなった。そういうのが苦手な人は避けた方がいいかも知れない。でも一番面白い1はそこまでグロくないのでミステリーが好きな人はぜひどうぞ。

SAWの面白さの一つに「ダブルミーニング」というものがある。

「ひとつのセリフが二つの意味に読み取れる」ということだ。

例をあげよう。

SAWのセリフを引用したいところだが、ネタバレにつながってしまうので、できない。

あまりいい例ではないが、こういうのを考えた。

「君のように賢くない」

これは2つの解釈が可能だ。

(1)君は賢いが、私は賢くない
(2)君も私も賢くない

もちろん映画ではもっと鮮やかだ。

観客にこういう意味だろうとミスリードしておいて、本当は別の意味があるのだ。観客はあとで気づき、「あのセリフはそういうことだったのか!」と驚くという仕掛けだ。

ところで、こういう映画はあまり邪推するより積極的に騙された方がいい。ネタを見破った方が面白いんじゃないかと思って、SAW4は途中で何度も巻き戻して見返したが、そのせいでラストが「やっぱり」という感じになってまったく面白くなかった。適度にわからない状態で最後にひっくり返されるのが一番楽しい。

ダブルミーニングの話に戻ろう。

つい先日、近所の喫茶店の駐車場にどこぞの社用車が止まっていて、背面にこんなことが書いてあった。

「お客様の困ったコールをお待ちしてます」

正確には覚えていないが、こんな感じの文言だった。

これを読んで一瞬違和感があった。

気づいただろうか?「お客様の困ったコール」はダブルミーニングだ。

1.お客様が困って電話をする
2.お客様の(クレームの)電話にオペレーターが困る

もちろん1の意味に決まっているが、2の意味に解釈することだってできないことはない。「クレームの電話大募集です!」と言っているようなものだが、もしかしてたらドMの人が集まっているのかも知れない。もちろん私はそういう趣味はないので、この会社では働きたくない。

こういう不要な誤解が生まれる余地がないよう、この文言は修正した方がいい。

「常識で考えれば間違えないからいいじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、そういうところに無頓着だと、解釈をあやまったり、誤解される文章を書いたりしてしまう。場合によってはとんでもないトラブルにつながりかねない。普段からなるべく気をつけた方がいい。言いたいことが伝わらないという人は無意識にやってしまっているかも知れないので要注意だ。

こういう文言を修正するのがいいトレーニングになる。

あなたならどう修正するだろうか?

私の答えはこうだ。

「お困りのお客様からのコールをお待ちしてます」

これなら1としか解釈できない。

ちなみに「困ったお客様からのコールをお待ちしてます」だとダメだ。

今度は「困ったお客様」が

1.困っているお客様
2.オペレーターにとって困るお客様

というダブルミーニングになって、問題は解決しない。

「お困りのお客様」なら1としか解釈できない。

今度あの車を見かけたらぜひ提案してみよう。

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